介護認定の仕組みを
理解する

介護認定の大まかな状態

自立できる否が焦点

介護認定といっても、ある一定の方式で計算された時間の元で大体どれくらいの介護を必要としているのかを測定する必要がある事はお話したが、それに基づくものとして考えられる状態となっているのは、やはり患者の状態も大きく作用してくるだろう。いくら介護を必要と言っても、本当に人の手を借りなくてはならない状態なのかを判断しなければならないからこそ、こうした要介護認定を計るための審査が設けられている。こうした制度に関してありがたい、もしくは少しでも本人の治療や生活に必要な費用を捻出するためには貴重な罪源となっているわけだが、根本的には健常な人達から治められた税金が元になっているので、それを罪悪感を感じることもないまま搾取している人間が堂々といることに対して、憤りを感じている人もいるとは思う。然るべき支給されている人にされていれば納得できるが、キチンと自分で行動できるだけの力を持っているにも関わらずに税金を取り上げていては、真面目に働いている人達からすればばかばかしくなってしまう部分でもある。

こうした保険制度を利用した悪質な詐欺、もしくは搾取といったようなことが多発している問題はあちこちで見られているが、そうした派生がこの介護認定にまで影響を及ぼしてしまっているのは何とかなしなければならないだろう。生きるために働くことは勿論、普段何気ない行動に関しても自分で行動する事が出来ない人々にとって、介護保険は重要な生活資金になるものだ。それを虚偽で申請して楽することだけを考えている人と、真面目に家族のために心身ともに疲労を重ねている人達の献身的な態度に報いるためにも、もっと制度に関して厳しい取り組みを見せてもらいたいものだとそう願いたいところだ。

要介護認定をしてもらうためと言っても、やはり大まかに基準を設けていなければ一定の基準まで計ることは出来ない。そういったところでも介護保険では、具体的に日常生活をして行く上で大まかにこういった行動をすることが出来ないという例もキチンと提示している。


相当する症状について

介護認定を行うために最低限基準となる目安は、全部で6段階とされている。それぞれの状態で主に、これだけの行動を自律的に行えなければ介護、支援に該当すると考えて良いと言われている。具体的にどんな行動が基準となっているのかというと、それは次の通りになっている。

要支援1の場合

要支援1、つまり介護ではなく簡単な日常生活の支援は必要とされている場合で具体的な例としては、

・歩行や立ち上がり、食事に排泄などは大体自分で出来るが、心身機能を保持向上させる支援や部屋の掃除などの身の回りの世話の一部に何らかの介助が必要

といったものに相当する場合はこれに該当する。家族としては患者本人がまだ元気でいてくれるため安心できるところかもしれないが、それでもこれまでどおりの生活を単独で過ごすことは出来ない、不安で家を空けておくことが出来ないといった心残りもあるなどの点も踏まえると、少なくとも支援が必要であると考えられているなどした場合には、適応すると考えられる。

要支援2・要介護1の場合

次は支援2、または介護1だと判断された場合には先ほどよりもこちらに該当すると考えられている。患者本人の健康は先ほどの項目よりも少しばかり良くない方向に進展しているため、あまり良い傾向とは言えないのだが、そのレベルに該当するものと判断される状態は、

・日常生活の動作そのものが不安定であり、物忘れも激しいなどあるが、何とか自分である程度のことまでは出来るものの、基本的に自立した行動をするのは中々難しい状態

といったものであればと考えられている。ここまで来ると先ほどの支援1との違いとしては、『1人にしても問題ないかどうか』といったところだ。勿論支援1でも1人にするのはある程度までだろう、ただそれも介護1クラスになると一人にするなど到底出来ない状況手前まで進行してしまっている。

介護2の場合

先ほどの介護1よりも上になる介護2については、何とか自分の事は出来る事はあっても、それでも状態は先ほどのランクよりも悪い人が該当すると考えられている。具体的に言うと、

・行動する際、自律的に動くのはかなり難しくなっており、物忘れなどの状況も悪化しているなど、日常生活のあらゆる面で少しずつ介護を必要としている状態。

これに相当すると考えられている。

介護1までは何とか自分で歩く、食事や排泄行動をすることが出来るなどの自立行動を起こすことは出来るが、介護2になるとそれさえも困難になってしまう。

介護3の場合

患者本人の容態が本格的に悪化する、また普段の生活においても何気ないことも満足に行えないレベルにまで進行している状態が、この介護3クラスになっている。

・歩行や入浴、排泄などの行動を自力で行うことが出来ず、自分一人で日常生活を起こすことが出来ない。また、時折痴呆に関連する行動も見られる状態。

具体的な症状を見てもらえれば分かると思うが、ここまでに発展すると身内の人間が常に側にいなければならない。そしてまた物忘れといった行動も出てきてしまうため、少しでも目を離してしまえば何かしら危機的な状況に追い込まれてしまっている可能性も出てくると見て良いだろう。

介護4の場合

そして介護4ともなれば、もはや自分一人ではろくに日常生活を満足に過ごすこともできない状況に陥ってしまっている。主な状態として、

・歩行などを始めとした行動を自分一人で行うことが出来ず、尿意なども感じられなくなってしまうため、他人の力なくして生活全般の介護が必要となってくる状態

となっており、ここまで進行すると単独での生活は困難であると判断される、非常に重い状況の一歩手前まで来ている。

介護5の場合

そして一番最後の、最も状態が重い介護5になると人の手を借りることなくしては生きることさえ出来ない患者のことを指している。具体的に、

・日常生活のあらゆる面で自分一人の力で行動する事が出来なくなっており、どの動作をするにしても助けを必要とする状態

となっており、もはや誰かが側にいなければならない、常に側にいてもらわなければならないなどの問題を抱えることとなる。顕著なのがコミュニケーションも取ることが出来なくなっている状態に追い込まれていることだろう、それによって普段何気ない簡単な動作も行えなくなってしまっているため、由々しき問題である事は明白となっている。